アクトレイザーは神ゲーだ

アクトレイザーは神ゲーだ。

 

皆さんはアクトレイザーというゲームを知っているだろうか?

このゲームは1990年にエニックスから発売された、スーパーファミコンのゲームである。

私の好きなスーファミのゲームの中でも5本の指に入る。

むしろ今でもやりたいくらいだ。

神ゲーだから当然めちゃくちゃおもしろいのであるが、このゲームは別の意味でも神ゲーなのだ。

 

まずこのアクトレイザーの主人公は誰かと言うと「神」

そう、自分が神となるゲームである。

魔物のいる土地に降り立ち、敵を打ち払い、魔物のいなくなった土地に人々を住まわせ街を発展させるのだ。

 

このゲームの進め方には、アクションモード、クリエイションモードがあった。

アクションモードはマリオのような横スクロール、クリエイションモードは、シムシティのように街を発展させていくモードだ。

当時僕は、このクリエイションパートが大好きで一日中やっていられた。

逆にアクションパートが苦手で、早く街をつくりたいがために、アクションを頑張るような感じだった。

人々が街をつくり、発展させ、人口が増え、ついには自分たちの手で魔物を倒したり、文化レベルをあげていく・・・。

それが得も言われぬ快感だった。

水槽にいれたアリの巣を毎日観察するような楽しさがそこにはあった。

ゲーム自体なかなか難しかったのだが、完全にハマった僕は夏休み中このゲームをプレイしていた。

 

神の名前は、自分の名前にすることができる。

お供には一人の天使がついてくれるのだが、その天使は毎回

「○○さま、お目覚めになったのですね」

など僕の名前を呼んで神様扱いしてくれる。

小学生低学年の僕、「くるしゅうない」と鼻高々。

 

また下界の民も「おお神よ、聞いてください」と敬ってくれる。

「しょうがねえなあ」などと思いつつも、またも思いっきり気分良くなる小学生の僕。

「ゲームの中でも現実でも、人間というのは勝手な生き物だなあ・・・」

「神にばかり頼って情けないやつらだ」

などと生意気にも思う僕。完全にお調子にのっている。

 

内向的なくせにゲームの中ではいっちょ前。

完全な内弁慶がここに爆誕した。

 

 

しかしある日事件が起こる。

アクトレイザーをプレイしようとしたが、なんと全くウントもスンとも起動しないのだ。

 

僕は焦った。

「やばい!セーブデータが消える!」

 

当時のスーファミというのは、ソフトをさしたり抜いたりしているうちに、起動できなくなることがあった。

そればかりか下手すればなんとセーブデータが消えてしまうのだ。

せっかくコツコツ作った街が・・・僕を信じてついてきてくれた街の人達が消えてしまう・・・!

 

焦った僕はソフトの基盤部分とスーファミの基盤部分に猛烈にフーフー息を吹きかけた。

当時はこれで直る!というのが主流の考え方だった。

しかしどうしてもソフトは起動しない。

何回電源をつけても消しても、起動しない。

 

幼い僕の心は絶望に包まれた。

「どうしたらいいんだ・・・」

もう半べそかく寸前である。

 

 

追い詰められた少年は、最後の手段に出た。

そう、神に祈ったのだ。

自分が神のくせに、必死に祈ったのだ。

 

これは僕がゲーム内の人々を下にみて、調子に乗った罰だ。

どうか許してください!神様!

この時、僕は人間とは勝手な生き物だという事を真の意味で知った。

 

スーファミをフーフーしまくり、電源をつけて消してを繰り返すこと約30回。

本当にここで終わりなのか・・・。

もう大好きなアクトレイザーがプレイできないのか・・・。

諦めかけたその時、

 

「デッデッデッデーン♪」(オープニング)

 

!!!

なんと奇跡的にアクトレイザーはセーブデータが完全に生きたまま復活を迎えた。

無垢なる少年の願いが神に通じたのだ。

 

僕は心の中で叫んだ。

神さま!!

ありがとうございます!!

もう調子に乗りません!ありがとうございます!!

 

 

僕はアクトレイザーに人生を教えられた。

人間生きていると、順調にいくこともあるし、また数々の逆境にも襲われる。

しかしどんなに調子のいいときでも、決して調子に乗ってはいけない。

幼い心ながらに、己を戒める大切さを知ったのだ。

それは神でも何でもない普通の少年が、少し大人になった瞬間だった。

 

 

僕は満を持してアクトレイザーを再開した。

もう決して調子に乗ったりはしない。

きちんと人々を敬える立派な人間になるんだ。

 

  

「おお神よ!お戻りになられたのですね」

「神よ、感謝します」

「私たちは神のおかげで安心して暮らせるのです」

 

そこには僕を神と崇める、ゲームの中の人々の姿があった。

僕は心の中で言った。

「かわいい人間たちよ、待たせたな。さあ、神についてくるが良いわ。ガハハハハ!」

 

 

人間とは愚かな生き物なのだ。

愚かな行いを何度も繰り返してしまう。

でもね皆さん、そんな愚かさすら人間の魅力だと思いませんか?

 

アクトレイザーは僕に人生を教えてくれた。

アクトレイザーは神ゲーだ。

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